耐候性のあるケーブルが活躍する現場

日本では全国の約98パーセントで送電線が敷設されています。これは先進国のなかでもトップクラスの普及率で、街中はもちろんのこと、山間部や沿岸部にいっても電気を活用することが可能です。家電製品は今では生活必需品となっており、われわれの日常生活で大変役立っています。生活の基盤が電気に支えられているのは既知の事実であり、電気がどこでも利用できることで生活拠点もいろんなところで持てるわけです。

送電線ケーブルには通常は塩化ビニールが活用されますが、それはあくまでも街中に限られます。国内では冬になると極寒地帯となる場所があり、ケーブルにも耐候性を持たせないといけません。ここで簡単に耐候性ケーブルが活躍する現場をご紹介しましょう。その現場とは、沿岸部と山間部です。

この一帯では約1000万ボルトの高圧鉄塔があり、発電所と変電所の中継地点を担っています。高さ100メートルをこえるものがほとんどで、耐候性ケーブルを使用しないと短期間で状態が悪くなるわけです。一般的な塩化ビニール製ではなく、銅線を含んでいるのがポイントになります。直径20センチメートルという極太ゲーブルで、敷設をするには大型クレーンを使用するのも特徴です。

一度張り巡らせたら20年以上は取り替えをしなくてもいいですが、年一回は作業員が鉄塔までのぼって検査を実施します。この仕事は各発電所のスタッフが担当しており、一般の方が目にする機会はほとんどありません。

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