線名札は、電気工事や配線工事のケーブルの識別表として利用されています。記入面に機能を記入して紐で結びつけることで配線の役割を明確にすることで、トラブル発生時の対処や交換などのメンテナンスの際、作業対象となるケーブルを見つけやすくなります。丸札とも呼ばれることがありますが、配線に名前をつけることから線名札とも呼ばれており、どちらも正しい呼び方です。使い方そのものは、明確なルールはありません。
基本的にはケーブルと線名札の間があまりに近すぎると緩めたり解く際に作業効率を落としてしまいます。また長すぎると巻き付いてしまったり、他の配線に取り付けた線名札の紐とこんがらがることもあるため、おおよそケーブルから2~4cmのところに記入面の縁がくるようにするのが一般的です。また中にはカバー付きのものもあります。お守りのように透明なカバーが付いており、その中に線名札を収納できるためホコリや汚れから守れますし、さらにマジックなどで記入した文字が消えにくくなるため、より長く保てます。
また最近はレーザープリント対応モデルも登場しており、カラーや刻印、フォントなどを選択して記入できるものも増えてきました。記入内容としてはケーブル番号、出入理力機器の呼称(有線LANなど)、施行年月日に加えて、不要になったものには「不要」といったように必要ないことを示します。うまく活用することで、ごちゃごちゃしがちなケーブルをしっかりと管理できます。