丸札は、ごちゃごちゃすることの多いケーブル周りを識別する結束バンドの一種で、特に配線工事や電気工事の識別表として活躍しています。電源や通信など他、多彩な配線ケーブルを利用すると、どのケーブルがどんな役割をしているかわからなくなることも珍しくありません。特に故障時の修理やメンテナンスの際には、目的のケーブルを探すのに時間を費やすことになったり、作業の効率を妨げてしまいます。そんなときに丸札が役に立ちます。
丸札の記入面に役割や機能を記録しておけば、トラブル対策をスムーズにしてくれることでしょう。丸札には、いくつかの種類があります。ストラップのような紐がついたものであったり、ケーブルに巻きつけられるシールタイプ、結束バンドと一体化したもの、文字が消えることを防ぐお守りのようなカバー付きなど、目的や必要に応じて使い分けられるのが大きなメリットと言えるでしょう。紐タイプを利用する際のポイントが、結び方です。
結び方によっては作業中に結び目が解けてしまうこともあるので、目的に合わせてください。ケーブルを増設する可能性がある場合は、しめた札を緩められる結び方にします。またケーブルの増設が必要ない場合は、解けないようにするとよいです。この他にも必要に応じて取り外せるようにする結び方もあるため、目的にあった方法を選んでください。
紐タイプの場合はケーブルから丸札までの長さが2~3cmになるようにしておくと、確認するときや緩めるときに役立ちます。紐部分があまりに長すぎるとこんがらがるため注意します。